GPS2027

GPSラリートリップメーター 取扱説明書

2026年10月版

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概要

GPS2027は、GPSの速度から距離を求めるラリー用トリップメーターです。時刻もGPSから取得し、0.1秒単位でステージを計測します。

機能内容
トリップTripA(上段)とTripB(下段)の2系統。距離の手入力ができ、電源を切っても保持されます。
時計GPSの時刻に時差を加えて表示。
速度現在速度と最高速を0.1km/h単位で表示。
ステージ計測次の分へのカウントダウン、1kmごとのスプリット、30件の履歴。
ファイナル目標平均速度(Ave)で走った場合と比べた早遅を表示。青LEDで余裕の少なさを知らせます。
速度警告設定速度に近づくと赤LEDが点滅。
ドライバーディスプレイドライバー用の別体表示器に速度とTripBを表示。

このマニュアルの表示例の一部は動いています。時計はお使いのパソコンやスマートフォンの時刻と連動し、トリップや速度は時速36km(毎秒10m)で走っている想定で変化します。

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各部の名称

本体の前面にボタン5個、スイッチ1個、表示部、LED4個があります。

番号名称主な役割
1赤ボタン(CALIB/STAGE)ステージ操作、決定。長押しで校正
2青ボタン(NEXT/SETUP)画面の切替、桁の移動。長押しで設定
3速度警告ボタン(60マーク)速度警告の設定とON/OFF
4速度警告LED(赤)速度警告の状態
5GPS LED(緑)点灯=GPS受信中、点滅=受信待ち
6ファイナルLED(青)ファイナルの余裕が少ないと点滅
7進行方向LED(白)消灯=前進、点灯=停止、点滅=後退
8上段表示(6桁)時計・TripA・速度・ファイナルなど(画面による)
9下段表示(4桁)TripB(履歴画面ではステージ番号)
10進行方向スイッチ△=前進、○=停止、▽=後退
11上CLRボタン+(増やす)、上段の操作
12下CLRボタン-(減らす)、下段の操作、TripBリセット

背面の端子

端子接続するもの
5V Power電源(5V)
Driver Displayドライバーディスプレイ
Main Harnessメインハーネス
Remote Controlリモートスイッチ(現在のバージョンでは機能の割り当てなし)
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ボタン操作の基本

短押しは押して離したとき、長押しは1.6秒押し続けた時点で動作します。

長押しは指を離す前に切り替わるので、画面が変わったら離してください。0.06秒より短い入力は無視されます。

通常画面で共通

画面ごとの操作

画面上CLR 短上CLR 長下CLR 短下CLR 長
時計時刻のホールドを解除なしTripBリセットなし
TripATripAリセットTripAの距離を入力TripBリセットTripBの距離を入力
速度現在速度 ⇔ 最高速なしTripBリセットなし
ファイナルAve設定へファイナル表示を止めるTripBリセットなし
履歴次の記録なし前の記録なし

ステージ画面と各設定画面の操作は、それぞれの章で説明します。

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表示モード

通常画面は5つあり、青 の短押しで順に切り替わります。5の次は1に戻ります。

1 時計GPSの時刻とTripB。
2 TripA上段にTripA、下段にTripB。
3 速度「S」は現在速度、「P」は最高速。
4 ファイナルAveに対する早遅。余裕が少ないので青LEDが点滅中。8章を参照。
5 履歴ステージの記録タイムと番号。上CLR/下CLR で送ります(1〜30)。

ステージをフィニッシュすると、時計画面はフィニッシュした時刻を点滅表示(ホールド)します。ホールドは2分で自動的に解除され、時計画面で 上CLR を短押ししても解除できます。

5

GPSと時刻

時刻と速度はGPSから取得します。緑のLEDが点灯していれば、GPSを受信できています。

受信中緑LEDが点灯。
受信待ち緑LEDが点滅。距離は増えません。

表示される時刻は、GPSの時刻(世界標準時)に時差を加えたものです。日本で使う場合の時差は+9で、設定で変えられます(11章)。

電源を入れた直後は、GPSの時刻を受け取るまで時計が「9.00.00」(時差の値の時刻)のまま止まります。ステージ計測とファイナルもGPSの時刻を使うので、緑LEDが点灯してから使い始めてください。

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トリップ(距離)

TripAとTripBは独立してリセットできる2つの距離計です。どちらも電源を切っても保持されます。

項目TripA(上段)TripB(下段)
表示範囲0.00〜999.99km(10m単位)0.00〜99.99km(10m単位)
リセットTripA画面で 上CLR 短押し通常画面とステージ中に 下CLR 短押し
自動リセットステージ開始時ステージ開始時、フィニッシュ時

前進・停止・後退

進行方向スイッチで切り替えます。左下の白いLEDで状態がわかります。

△ 前進白LED消灯。走った分だけ距離を足します。
○ 停止白LED点灯。距離を数えません(ミスコースの戻りなど)。
▽ 後退白LED点滅。走った分だけ距離を減らし、0で止まります。

距離を入力する

ロードブックの距離に合わせたいときは、距離を直接入力できます。どちらもTripA画面から操作します。

TripAの入力点滅している桁が変更できる桁。
操作TripATripB
入力を始める上CLR 長押し下CLR 長押し
入力できる桁上段の5桁(100km〜10m)下段の4桁(10km〜10m)
桁を移動青 短押し
値を変える上CLR(+)/下CLR(-)短押し
確定する上CLR 長押し下CLR 長押し

確定するとTripA画面に戻り、入力した距離から数え直します。

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ステージ計測

赤 を押すと、次の「分」の00秒に向けてカウントダウンが始まります。タイムは0.1秒単位です。

カウントダウンスタートまでの残り秒。
スタート直後最初の5秒は経過タイム。
計測中5秒後からはTripA。先頭の「SS」が点滅します。
フィニッシュ確定したタイムを点滅表示。
  1. カウントダウン開始:通常画面で 赤 短押し。TripA・TripB・最高速・ファイナルの距離が0になります。
  2. スタート:カウントダウンが0になると自動でスタートします。カウントダウン中に 赤 を短押しすると、その瞬間にスタートします(手動スタート)。
  3. 計測中:最初の5秒は経過タイムを表示し、その後は自動でTripA表示に切り替わります。
  4. 1kmスプリット:スタートから1km、2km…を通過するたびに、その瞬間のタイムを3秒間点滅表示します。
  5. フィニッシュ:赤 短押し。押した瞬間のタイムで確定して点滅表示になり、履歴に保存されます。TripBは0になり、速度画面は最高速の表示に切り替わります。
  6. その後:上CLR 短押しで時計画面に戻ります(フィニッシュ時刻をホールド表示)。赤 短押しなら待機状態(------)になり、もう一度 赤 で次のカウントダウンを始めます。

カウントダウン中と待機中に 青 を短押しすると、元の画面に戻ります。ステージ中に 下CLR を短押しするとTripBをリセットできます。履歴は30件まで保存され、31件目から古いものに上書きされます。履歴は電源を切ると消えます。

8

ファイナル(Ave早遅)

目標平均速度(Ave)で走った場合にかかるはずの時間と、実際の経過時間の差を表示します。

基準は「スタート時刻」と「スタートからの距離」です。TripA/Bをリセットしたり距離を入力したりしても影響しません。

Ave設定上段がスタート時刻、下段が「A」とAve。
符号なしAveより12分05秒早く進んでいる(余裕がある)。
「-」付きAveより1分23秒遅れている。停車しているとこちらへ進みます。

設定する

  1. ファイナル画面で 上CLR を短押しすると、設定画面になります。
  2. 青 の短押しで、点滅する桁を「Ave十の位 → Ave一の位 → 時 → 分」の順に移動します。
  3. 上CLR/下CLR で値を増減します。Aveは30〜99km/hで、十の位を0にするとOFF(「--」)になります。
  4. 次のどちらかで確定し、ファイナル画面に戻ります。
確定の仕方用途スタートからの距離
赤 短押しステージ前の準備0にリセット
上CLR 長押し途中での値の修正そのまま

スタート時刻は、ステージを始めるとそのステージのスタート時刻で自動的に上書きされます。設定画面で時刻の桁を触らなければ、その時刻はそのまま保持されます。

青LEDの警告

余裕が5分未満青LEDが速く点滅。
ファイナルの値青LED
余裕が5分未満(遅れを含む)速い点滅(0.1秒間隔)
余裕が5〜10分ゆっくり点滅(0.5秒間隔)
余裕が10分以上消灯

青LEDは通常画面で働き、ステージ中と設定画面では消灯します。

数字の代わりに出る表示

OFFAveがOFF。設定画面で30〜99を入力。
GPSGPSの時刻をまだ受け取っていない。
---表示が止まっている、または基準がまだない。

ファイナル画面で 上CLR を長押しすると、表示を止めて「---」にできます。

電源を入れ直したとき

スタート時刻とスタートからの距離は保存されていますが、表示は「---」になります。上CLR 短押しで設定画面に入り、上CLR 長押しで確定すると、距離を保ったまま表示を再開できます。保存される距離は約10mごとなので、最大10mほど戻ることがあります。

9

速度表示と速度警告

速度はGPSから求め、0.1km/h単位で表示します。校正値は距離と同じように速度にも反映されます。

最高速「P」表示。速度画面で 上CLR 短押しで切替。
警告の設定閾値30km/h。3桁目の点は警告ON。
速度警告LED閾値を超えて36km/hで走行中なので、速く点滅。

最高速

最高速はステージ開始時に0に戻り、フィニッシュすると自動で最高速の表示に切り替わります。

速度警告

  1. 警告がOFFのときに 速度警告 を短押しすると、設定画面になります。
  2. 上CLR/下CLR で閾値を10km/h単位で変えます(10〜90)。
  3. 速度警告 を短押しすると警告ONになり、元の画面に戻ります。長押しなら、警告をONにせずに戻ります。

警告ONのときに 速度警告 を短押しすると、警告OFFになります。

速度速度警告LED(赤)とドライバーディスプレイの「A」
閾値以上速い点滅(0.1秒間隔)
閾値の10km/h手前からゆっくり点滅(0.5秒間隔)
それ未満点灯(警告ONの表示)
警告OFF消灯

閾値は保存されますが、警告のON/OFFは電源を入れるたびにOFFから始まります。

10

ドライバーディスプレイ

背面のDriver Display端子につなぐ別体の表示器です。本体の画面に関係なく、常に速度とTripBを表示します。

通常上段に速度(km/h)、下段にTripB。
速度警告中下段左端の「A」が速度警告LEDと同じく点滅。
表示内容
上段(3桁)現在速度(1km/h単位)
下段左端速度警告の「A」(速度警告LEDと同じ動き)
下段右4桁TripB(10m単位)
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設定

通常画面で 青 を長押しすると、時差と明るさの設定に入ります。

青 の短押しで「時差 → 明るさ → 元の画面」と進みます。値は 上CLR/下CLR で変えます。

時差-12〜+12時間。日本は9。変えた値は保存されます。
明るさ0(暗)、1、2(明)。電源を入れると2に戻ります。

校正

表示される距離を実際の距離に合わせる係数です。表示距離は「GPSから求めた距離 ÷ 係数」なので、表示が長すぎるときは係数を大きくします。たとえば公式の1.000kmで表示が1.020kmなら、係数は1.0200です。

校正画面係数1.0200の例。
  1. 通常画面で 赤 を長押しすると、校正画面になります。
  2. 青 の短押しで桁を移動し、上CLR/下CLR で値を変えます(0.0000〜2.9999)。
  3. 赤 短押しで保存して時計画面に戻ります。赤 長押しなら1.0000に戻します。
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表示記号と困ったとき

表示記号

表示意味
S(速度画面)現在速度
P最高速
SS(ステージ中、点滅)ステージ中のTripA表示
------ステージ待機中
Ftファイナル
SS01履歴のステージ番号
A(上段)速度警告の設定画面
A(下段)Ave設定画面のAve値
C校正
Utc/Led時差/明るさ

困ったとき

症状対処
緑LEDが点滅したままGPSを受信できていません。空が開けた場所でしばらく待ってください。
時計が「9.00.00」で止まっているGPSの時刻をまだ受け取っていません。緑LEDが点灯するまで待ってください。
時刻が数時間ずれている時差の設定を確認してください。日本は9です。
ファイナルが「GPS」GPSの時刻を受け取ると表示が始まります。
ファイナルが「---」のまま電源を入れ直した後です。上CLR 短押し → 上CLR 長押しで再開します。
距離が公式距離と合わない校正で係数を合わせるか、距離の入力で合わせます。
距離が増えない進行方向スイッチが○(停止)になっていないか、緑LEDが点灯しているかを確認してください。
長押しが効かない1.6秒押し続け、画面が切り替わってから離してください。

電源を切っても残る設定

校正係数・時差・TripA・TripB・Aveとそのスタート時刻・ファイナルの距離・速度警告の閾値は保存されます。明るさ、履歴、最高速、速度警告のON/OFFは消えます。