GPSラリートリップメーター 取扱説明書
TT-Raidは、GPSの速度から距離を求めるラリーレイド用のトリップメーターです。2つのトリップ(TOTAL/PART)を、ボタンとレバーで素早く操作できます。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| トリップ | TOTAL(上段)とPART(下段)の2系統。10m単位の補正、距離の手入力ができ、電源を切っても保持されます。 |
| トリップ選択 | レバーで、TOTALだけ、PARTだけ、両方のどれを進めるかを選べます。 |
| 上段の表示 | TOTAL・時計・方位・速度・ストップウォッチを切り替え。 |
| 時計 | GPSの時刻に時差を加えて表示。 |
| ストップウォッチ | 次の分へのカウントダウンからステージを計測。 |
| ドライバーディスプレイ | ドライバー用の別体表示器に速度とPARTを表示。 |
このマニュアルの表示例の一部は動いています。時計はお使いのパソコンやスマートフォンの時刻と連動し、トリップや速度は時速36km(毎秒10m)で走っている想定で変化します。
前面にボタン6個、レバー2本、表示部、LED2個があります。
| 番号 | 名称 | 主な役割 |
|---|---|---|
| 1 | 上段表示(6桁、0.56インチ) | TOTAL・時計・方位・速度・ストップウォッチ(切替) |
| 2 | 下段表示(6桁、0.56インチ) | PART(常に表示) |
| 3 | TOTALボタン | 短押し:TOTALリセット 長押し:TOTALの距離入力 |
| 4 | PARTボタン | 短押し:PARTリセット 長押し:PARTの距離入力 |
| 5 | GPS LED(緑) | 点灯=GPS受信中、点滅=受信待ち |
| 6 | Direction LED(白) | 消灯=前進、点灯=停止、点滅=後退 |
| 7 | 進行方向レバー | 上:F(前進)、中央:停止、下:R(後退) |
| 8 | トリップ選択レバー | 上:TOTALだけ進む、中央:T&P(両方)、下:PARTだけ進む |
| 9 | 赤ボタン(CALIB) | 短押し:ストップウォッチの操作 長押し:校正 |
| 10 | 青ボタン(FUNC) | 短押し:上段の表示を切替 長押し:設定 |
| 11 | ▼10ボタン | トリップを10m減らす(押し続けると連続) |
| 12 | ▲10ボタン | トリップを10m増やす(押し続けると連続) |
距離は10m単位で表示し、上段・下段とも右端の桁(1mの桁)は消灯しています。7と8はボタンではなく、シルバーのトグルレバーです。上・中央・下の3つの位置で切り替えます。
短押しは押して離したとき、長押しは1.6秒押し続けた時点で動作します。
長押しは指を離す前に切り替わるので、画面が変わったら離してください。▼10/▲10は、0.8秒押し続けると連続で変わります。
| ボタン | 短押し | 長押し |
|---|---|---|
| TOTAL | TOTALリセット | TOTALの距離入力 |
| PART | PARTリセット | PARTの距離入力 |
| ▼10 | 10m減らす | 連続で減らす |
| ▲10 | 10m増やす | 連続で増やす |
| FUNC | 上段の表示を切替(カウントダウン中は取消) | 設定へ |
| CALIB | ストップウォッチ画面でステージ操作 | 校正へ |
レバーはどの画面でも働きます。設定画面と校正画面での操作は、それぞれの章で説明します。
上段は5種類の表示を、FUNC の短押しで順に切り替えます。下段は常にPARTです。
5の次は1に戻ります。方位は、北を0°として時計回りに数えた角度です。
TOTAL(上段)とPART(下段)は、0.00〜999.99kmを10m単位で表示します。どちらも電源を切っても保持されます。
| 操作 | TOTAL | PART |
|---|---|---|
| リセット | TOTAL 短押し | PART 短押し |
| 距離を入力 | TOTAL 長押し | PART 長押し |
| 自動リセット | ストップウォッチのカウントダウン開始時 | カウントダウン開始時、フィニッシュ時 |
上段に時計などを表示しているときも、TOTALは裏で数え続けています。
| レバー | 進むトリップ | 使いどころ |
|---|---|---|
| 上:TOTAL | TOTALだけ | PARTを止めておきたいとき |
| 中央:T&P | TOTALとPARTの両方 | ふだんの走行 |
| 下:PART | PARTだけ | TOTALを止めておきたいとき |
▲10 で10m増やし、▼10 で10m減らします。0.8秒押し続けると連続で変わります。どのトリップを補正するかは、設定の「±10の対象」で選びます(初期値はTOTALとPARTの両方)。10m未満の状態では、それ以上減りません。
上段をストップウォッチ表示にして CALIB を押すと、次の「分」の00秒に向けてカウントダウンが始まります。タイムは1秒単位です。
カウントダウン中に FUNC を短押しすると、取り消して待機に戻ります。計測中に上段を別の表示に切り替えても、計測は続きます。ストップウォッチはGPSの時刻を使うので、GPS LEDが点灯してから使ってください。
距離・速度・方位・時刻はGPSから取得します。緑のGPS LEDが点灯していれば受信できています。
表示される時刻は、GPSの時刻(世界標準時)に時差を加えたものです。日本で使う場合の時差は+9で、設定で変えられます(9章)。
ドライバー用の別体の表示器です。本体の表示に関係なく、常に速度とPARTを表示します。
| 表示 | 内容 |
|---|---|
| 上段(3桁、0.4インチ) | 現在速度(1km/h単位) |
| 下段(5桁、0.56インチ) | PART(0.00〜999.99km、10m単位) |
速度とPARTには、本体と同じ校正係数が反映されます。
FUNC を長押しすると設定に入ります。FUNC の短押しで「明るさ → 時差 → ±10の対象 → 終了」と進みます。
値は TOTAL(+)/PART(-)で変え、変えた瞬間に保存されます。途中で CALIB を短押しすると、すぐに設定を終わります。
| ±10の対象 | 上段右端 | 下段右端 |
|---|---|---|
| TOTALとPART(初期値) | o | o |
| TOTALだけ | o | なし |
| PARTだけ | なし | o |
表示される距離を実際の距離に合わせる係数です。表示距離は「GPSから求めた距離 ÷ 係数」なので、表示が長すぎるときは係数を大きくします。
たとえば公式の1.000kmで表示が1.020kmなら、係数は1.0200です。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| H ○○○° | 方位 |
| SP | 速度 |
| ------ | ストップウォッチ待機中 |
| CALIb | 校正 |
| ILL | 明るさ(HI/Lo) |
| Utc | 時差 |
| 10/Func | ±10の対象 |
| 症状 | 対処 |
|---|---|
| GPS LEDが点滅したまま | GPSを受信できていません。空が開けた場所でしばらく待ってください。 |
| 時刻が数時間ずれている | 時差の設定を確認してください。日本は9です。 |
| 距離が増えない | 進行方向レバーが中央(停止)になっていないか、トリップ選択レバーで止めていないか、GPS LEDが点灯しているかを確認してください。 |
| 片方のトリップだけ増えない | トリップ選択レバーを中央(T&P)にしてください。 |
| ▼10/▲10で片方しか変わらない | 設定の「±10の対象」を確認してください。 |
| 距離が公式距離と合わない | 校正で係数を合わせるか、距離の入力で合わせます。 |
| CALIBを押してもステージが始まらない | 上段をストップウォッチ表示にしてから押してください。 |
TOTAL・PART・校正係数・明るさ・時差・±10の対象は保存されます。ストップウォッチの状態は消えます。
電源を入れるときに CALIB を押したままにすると、下段にソフトウェアのバージョンが2秒間表示されます。