TT-Raid

GPSラリートリップメーター 取扱説明書

2026年10月版

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概要

TT-Raidは、GPSの速度から距離を求めるラリーレイド用のトリップメーターです。2つのトリップ(TOTAL/PART)を、ボタンとレバーで素早く操作できます。

機能内容
トリップTOTAL(上段)とPART(下段)の2系統。10m単位の補正、距離の手入力ができ、電源を切っても保持されます。
トリップ選択レバーで、TOTALだけ、PARTだけ、両方のどれを進めるかを選べます。
上段の表示TOTAL・時計・方位・速度・ストップウォッチを切り替え。
時計GPSの時刻に時差を加えて表示。
ストップウォッチ次の分へのカウントダウンからステージを計測。
ドライバーディスプレイドライバー用の別体表示器に速度とPARTを表示。

このマニュアルの表示例の一部は動いています。時計はお使いのパソコンやスマートフォンの時刻と連動し、トリップや速度は時速36km(毎秒10m)で走っている想定で変化します。

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各部の名称

前面にボタン6個、レバー2本、表示部、LED2個があります。

番号名称主な役割
1上段表示(6桁、0.56インチ)TOTAL・時計・方位・速度・ストップウォッチ(切替)
2下段表示(6桁、0.56インチ)PART(常に表示)
3TOTALボタン短押し:TOTALリセット
長押し:TOTALの距離入力
4PARTボタン短押し:PARTリセット
長押し:PARTの距離入力
5GPS LED(緑)点灯=GPS受信中、点滅=受信待ち
6Direction LED(白)消灯=前進、点灯=停止、点滅=後退
7進行方向レバー上:F(前進)、中央:停止、下:R(後退)
8トリップ選択レバー上:TOTALだけ進む、中央:T&P(両方)、下:PARTだけ進む
9赤ボタン(CALIB)短押し:ストップウォッチの操作
長押し:校正
10青ボタン(FUNC)短押し:上段の表示を切替
長押し:設定
11▼10ボタントリップを10m減らす(押し続けると連続)
12▲10ボタントリップを10m増やす(押し続けると連続)

距離は10m単位で表示し、上段・下段とも右端の桁(1mの桁)は消灯しています。7と8はボタンではなく、シルバーのトグルレバーです。上・中央・下の3つの位置で切り替えます。

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ボタンとレバーの操作

短押しは押して離したとき、長押しは1.6秒押し続けた時点で動作します。

長押しは指を離す前に切り替わるので、画面が変わったら離してください。▼10/▲10は、0.8秒押し続けると連続で変わります。

ボタン短押し長押し
TOTALTOTALリセットTOTALの距離入力
PARTPARTリセットPARTの距離入力
▼1010m減らす連続で減らす
▲1010m増やす連続で増やす
FUNC上段の表示を切替(カウントダウン中は取消)設定へ
CALIBストップウォッチ画面でステージ操作校正へ

レバーはどの画面でも働きます。設定画面と校正画面での操作は、それぞれの章で説明します。

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上段の表示

上段は5種類の表示を、FUNC の短押しで順に切り替えます。下段は常にPARTです。

1 TOTAL上段にTOTAL、下段にPART。
2 時計GPSの時刻。
3 方位進行方向の方位(0〜359°)。停車中は「---」。
4 速度「SP」と速度(km/h)。
5 ストップウォッチステージの計測。6章を参照。

5の次は1に戻ります。方位は、北を0°として時計回りに数えた角度です。

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トリップ(TOTAL/PART)

TOTAL(上段)とPART(下段)は、0.00〜999.99kmを10m単位で表示します。どちらも電源を切っても保持されます。

操作TOTALPART
リセットTOTAL 短押しPART 短押し
距離を入力TOTAL 長押しPART 長押し
自動リセットストップウォッチのカウントダウン開始時カウントダウン開始時、フィニッシュ時

上段に時計などを表示しているときも、TOTALは裏で数え続けています。

進行方向レバー

上:F(前進)Direction LED消灯。走った分だけ距離を足します。
中央:停止Direction LED点灯。距離を数えません。
下:R(後退)Direction LED点滅。走った分だけ距離を減らします。

トリップ選択レバー

レバー進むトリップ使いどころ
上:TOTALTOTALだけPARTを止めておきたいとき
中央:T&PTOTALとPARTの両方ふだんの走行
下:PARTPARTだけTOTALを止めておきたいとき

10m単位の補正(▼10/▲10)

▲10 で10m増やし、▼10 で10m減らします。0.8秒押し続けると連続で変わります。どのトリップを補正するかは、設定の「±10の対象」で選びます(初期値はTOTALとPARTの両方)。10m未満の状態では、それ以上減りません。

距離を入力する

TOTALの入力点滅している桁が変更できる桁。
  1. TOTALは TOTAL、PARTは PART を長押しすると、入力画面になります。5桁(100km〜10m)が入力できます。
  2. ▼10/▲10 で点滅する桁を左右に移動します。
  3. TOTAL で+、PART で-です。
  4. 始めたときと同じボタン(TOTALなら TOTAL)を長押しすると確定します。
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ストップウォッチ(ステージ)

上段をストップウォッチ表示にして CALIB を押すと、次の「分」の00秒に向けてカウントダウンが始まります。タイムは1秒単位です。

待機中「------」。
カウントダウンスタートまでの残り秒。
計測中時・分・秒。区切りの点が点滅します。
フィニッシュ確定したタイムを点滅表示。
  1. カウントダウン開始:待機中に CALIB 短押し。TOTALとPARTが0になります。
  2. スタート:カウントダウンが0になると自動でスタートします。カウントダウン中に CALIB を短押しすると、その瞬間にスタートします。
  3. フィニッシュ:計測中に CALIB 短押し。タイムが確定して点滅表示になり、PARTが0になります。
  4. 待機に戻る:フィニッシュ後に CALIB 短押し。

カウントダウン中に FUNC を短押しすると、取り消して待機に戻ります。計測中に上段を別の表示に切り替えても、計測は続きます。ストップウォッチはGPSの時刻を使うので、GPS LEDが点灯してから使ってください。

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GPSと時刻

距離・速度・方位・時刻はGPSから取得します。緑のGPS LEDが点灯していれば受信できています。

受信中GPS LEDが点灯。
受信待ちGPS LEDが点滅。距離は増えません。

表示される時刻は、GPSの時刻(世界標準時)に時差を加えたものです。日本で使う場合の時差は+9で、設定で変えられます(9章)。

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ドライバーディスプレイ

ドライバー用の別体の表示器です。本体の表示に関係なく、常に速度とPARTを表示します。

表示例上段に速度(km/h)、下段にPART。
表示内容
上段(3桁、0.4インチ)現在速度(1km/h単位)
下段(5桁、0.56インチ)PART(0.00〜999.99km、10m単位)

速度とPARTには、本体と同じ校正係数が反映されます。

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設定

FUNC を長押しすると設定に入ります。FUNC の短押しで「明るさ → 時差 → ±10の対象 → 終了」と進みます。

値は TOTAL(+)/PART(-)で変え、変えた瞬間に保存されます。途中で CALIB を短押しすると、すぐに設定を終わります。

明るさHI(明)/Lo(暗)。
時差-15〜+15時間。日本は9。
±10の対象右端の「o」がある段が対象。図は両方。
±10の対象上段右端下段右端
TOTALとPART(初期値)oo
TOTALだけoなし
PARTだけなしo
10

校正

表示される距離を実際の距離に合わせる係数です。表示距離は「GPSから求めた距離 ÷ 係数」なので、表示が長すぎるときは係数を大きくします。

たとえば公式の1.000kmで表示が1.020kmなら、係数は1.0200です。

校正画面上段に「CALIb」、下段に係数。
  1. CALIB を長押しすると、校正画面になります。
  2. ▼10/▲10 で点滅する桁を左右に移動します。
  3. TOTAL で+、PART で-です(0.0000〜2.9999)。変えた値はすぐに保存されます。
  4. もう一度 CALIB を長押しすると、通常の画面に戻ります。
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表示記号と困ったとき

表示記号

表示意味
H ○○○°方位
SP速度
------ストップウォッチ待機中
CALIb校正
ILL明るさ(HI/Lo)
Utc時差
10/Func±10の対象

困ったとき

症状対処
GPS LEDが点滅したままGPSを受信できていません。空が開けた場所でしばらく待ってください。
時刻が数時間ずれている時差の設定を確認してください。日本は9です。
距離が増えない進行方向レバーが中央(停止)になっていないか、トリップ選択レバーで止めていないか、GPS LEDが点灯しているかを確認してください。
片方のトリップだけ増えないトリップ選択レバーを中央(T&P)にしてください。
▼10/▲10で片方しか変わらない設定の「±10の対象」を確認してください。
距離が公式距離と合わない校正で係数を合わせるか、距離の入力で合わせます。
CALIBを押してもステージが始まらない上段をストップウォッチ表示にしてから押してください。

電源を切っても残る設定

TOTAL・PART・校正係数・明るさ・時差・±10の対象は保存されます。ストップウォッチの状態は消えます。

電源を入れるときに CALIB を押したままにすると、下段にソフトウェアのバージョンが2秒間表示されます。